CE規格について

CE規格とはなにか?なぜこだわるべきなのか?

PPE規則との違いはなにか?

PPE(個人用保護具)規則

欧州では、2018年4月よりライディングウエアが、PPE(個人用保護具)規則の対象となり

バイク用として販売されている製品は、一定の安全基準を満たす必要になりました

”CE”とは何の頭文字なのか?

「CE」は、フランス語で「欧州連合規則適合」を意味する「Conformité Européenne」の頭文字であり

玩具から電化製品、キッチン用品まで幅広い製品に記されています

欧州が定めた安全基準を満たし、使用者の安全・健康を確保した証明なのです

”CE規格”と”PPE規則”の関係性は?

先述した通りライディングウエアは、PPE(個人用保護具)に属され

PPEの「種類」「使用目的」によって、規則・安全基準が異なります

バイク用ジャケット・パンツに限っては、EN 17092規格(安全基準)が適用され

この厳しい耐衝撃摩耗性や引裂強度テストを合格した製品のみに「CE」マークが付与されます

CE規格とはPPE規則で定められたEN規格試験を合格した認証なのです

EN 17092規格の試験内容

・耐衝撃摩耗性

バイクから転倒し路面上を滑って停止するまでにかかる負荷を計測します。

コンクリート上を回転する特殊シミュレーション機械を使用し、5mm以上の穴が開くと不合格となります。

・引裂強度

生地を垂直方向と平行方向から引っ張り、裂けるまでに掛かる負荷を計測します。

・縫い目強度

生地を引っ張り縫い目が裂けるまでの負荷を計測します。

転倒の際も生地同士がバラバラにならず、設計通りの保護性能を発揮できるかの試験です。

・寸法安定性

水量、回転速度、水流速度、水温が決まっている特殊な洗濯機で製品を5回洗濯し、洗濯後でも製品寸法やプロテクター位置が変わらないかを計測します。

5%以上の収縮率の場合は不合格となります。

・無害性

生地のpHを計測し、使用染料・薬品が人体へ無害かを計測します。

人体のみならず環境に対しての無害性も厳しくテストされます。

他のEN規格/安全基準について

先ほどの説明は、バイク用ジャケット・パンツに限った「EN 17092規格」ですが

他にもグローブ規格(EN 13594:2015)

肩/肘/膝/腰プロテクター規格(EN 1621-1:2012)

バックプロテクター規格(EN 1621-2:2014)

胸部プロテクター(EN 1621-3:2018)等

各製品によって適切な安全基準が定められています

ライディングギアは、それぞれで構造や役割が異なるため

ここまで細分化した基準を設けることで「使用者の安全」と「健康」を確保しています

A・B・Cクラス分け

製品のプロテクション性能によってクラス分けがされています。

・AAA/AA/Aクラス:衝撃と摩耗の両方に対してのプロテクション性能を保有する

・Bクラス:摩耗に対してのプロテクション性能のみ保有する

・Cクラス:1つ以上のプロテクターを装備し、プロテクター装備箇所のみにプロテクション性能を保有する

さらに、CO(Cオーバー)とCU(Cアンダー)に分かれています

各クラスとゾーンを詳しく見ていきましょう。

ゾーンの数値は低いほどプロテクション性能に優れます。

AAAクラス

最もプロテクション性能に優れ、AA/Aクラスよりも剛性のある素材・生地を使用。

ただし柔軟性や重量が他クラスに劣る傾向があります。

例:つなぎ、ツーピーススーツ

右図の全てのゾーンが安全基準を満たします。

AAクラス

優れたプロテクション性能を持ち、A/Cクラスよりも剛性のある素材・生地を使用。

一般的なライディングを想定した作りで、AAAクラスよりも動きやすく軽い設計です。

右図の全てのゾーンが安全基準を満たします。

Aクラス

必要最低限のプロテクション性能を持ち、最も柔軟で軽量なため快適性に優れます。

メッシュジャケットなどが該当。

右図の全てのゾーンが安全基準を満たします。

Bクラス

Aクラスと同等の耐摩耗性能を持ちますが、プロテクターを装備しません。

衝撃に対してのプロテクション性能を持たないため、別途で肘・肩・肘プロテクターを着用することが推奨されます。

Cクラスのジャケット・パンツと組み合わせることで最大のプロテクションを発揮します。

B/COクラスのゾーンがAクラスと同じです。

Cクラス

1つ以上のプロテクターを装備した製品。

ジャケット・パンツの上から(Cオーバー)もしくは下に(Cアンダー)着用する設計です。

耐摩耗性がなく、最低限の耐衝撃性しか持たないため、AクラスまたはBクラス製品との組み合わせが推奨されます。

Cクラスはプロテクターのみのためゾーン分けはされていません。

社内テスト

レブイットの開発施設には、CE規格試験で使用されるテスト機械が全て揃っています。

社内で何度も製品テストを行い、膨大なデータを取得・蓄積し、

レースで得たノウハウも市販品にフィードバックすることで、

高品質で革新的な製品を発売し続けることが可能なのです。

ラベルによる規格確認

CE認証された製品は、ラベルを見ることで、プロテクションクラス/レベルや、どのEN規格試験を受けたかが確認できます。

ぜひご自身の目で確かめてみて下さい。

※スライド・スクロールで、各ラベルの詳細をご確認いただけます。

CE規格のライディングウエアを着用する義務はあるのか?

日本国内においての着用義務はありません。

また、残念ながらライディングウエアの規格取得義務もございません。

義務があるのはヘルメットのみです。

CE規格にこだわるべきなのか?

我々はプロテクション性能が証明済みであるCE規格製品を強くおすすめします。

ライディングウエアは身体を守る大事な「盾」です。

基準が存在しない日本市場では「科学的根拠のないプロテクション性能」を謳う製品であふれています。

自分の健康や家族の生活を守るためにも、これからはプロテクターが有るか無いかではなく、

どのCEレベル/クラスの生地なのか、どんなプロテクターなのかを確認しながら、ウエアを選んでみてはいかがでしょうか。

REV'ITとCE規格

REV'IT!は、ライダーたちに革新的でデザイン性に優れ、何よりもプロテクション性の高い製品を提供するのがスローガンです。

CE規格やEN規格試験は市場の質を高める重要な要素であり、安全性、通気性、防水性、剛性、着心地などを調和する次世代の規格だと考えます。

そのため、プロテクターやジャケット、グローブと関係なく「全てのREV'IT!ライディングウエア」がCE規格を取得しています。

RIDE SAFE!

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