TOPレースレポート>2010.04.01~04 2010 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦スーパーバイクレース in 筑波

2010 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦スーパーバイクレース in 筑波


2010年の全日本ロードレース選手権がいよいよ開幕!

茨城県 筑波サーキット(1周:2,070m)

4/1 (木) 特別スポーツ走行
4/2 (金) A.R.T.合同走行
4/3 (土) 公式予選
4/4 (日) 決勝
               土日来場者数 18,800人 



PLOT PANTHERA(プロト パンテーラ)レーシングチームからはJSB1000クラスにゼッケン48 出口 修選手、ST600クラスはゼッケン33 深津拓真選手がスズキGSX-Rで参戦する。

特別スポーツ走行
天候:くもり コースコンディション:ドライ

 開幕戦の筑波のみ木曜日の特別スポーツ走行が設けられる。事前テストも雨だっただけに良いコンディションで少しでも走行したいところだったが午前中は寒く、午後は少し温かくなるも強風が吹くあいにくの状態。しかし、明日は雨の予報だけに貴重なドライの走行時間を出口選手、深津選手も走行して予選、決勝に向け準備をすすめた。


フリー走行(A.R.T.合同走行)

 予選前日の大事な練習走行時間。各クラス、午前と午後に1回ずつ設けられている。

<午前> 天候:雨 コースコンディション:ウエット

 気温も低く肌寒い。ST600クラス走行直前になって雨が降り出し、深津選手は走行を見合わせた。同様に出口選手も雨による急なコンディションの変化、気温の低さに走行を取止めた。

<午後> 天候:くもり コースコンディション:ウエット

 雨は上がったものの路面は完全なウェットコンディション。気温も上がらない為、走行を見合わせるライダーが多かった。

ST600 深津選手
レインタイヤを装着し、予選に備えた確認のため走行した。午後の
ST600クラスはエントリー台数47台中、走行していたのは16台。

JSB1000  出口選手
出口選手もレインタイヤで13周走行し、サスペンションの感触などを確かめた。


ST600公式予選
天気:曇りのち晴れ コースコンディション:ドライ

今回の開幕戦には47台がエントリー。他のクラスと比べ圧倒的に多い参加台数で30しかない決勝グリッドを賭け、昨年を越える大激戦が始まる。


 参加台数が多い事からA,Bの2組に別れタイムアタックを行なう。各組午前と午後の2回、各25分間の走行の中で渾身のラップタイムを叩き出す。
昨年JSB1000クラスで活躍したライダーやMOTO GPに参戦していたライダーも加わり争いは激化する。
 深津選手はA組での走行。午前は監督と決めたセッティングがうまくいき
昨年と比べ1秒近くタイムアップして59”940を記録する。午後はさらなるタイムを目指して懸命にアタックするものの、クリアラップが取れず午前のタイムを上回るには至らず25分間が終了する。
 午後のB組の走行終了後、総合結果が発表された。従来のコースレコードを5人が上回る昨年をはるかに凌ぐハイレベルな結果だった。深津選手は34番手、決勝進出には後少し及ばなかった。


JSB1000公式予選
天候:晴れ コースコンディション:ドライ

今回は今年から新設されたJ-GP2クラスの4台がJSBと混走となった。合わせた参加台数は28台。決勝に進めるのは24台。予選方式は他のクラスと同じ計時予選が60分間で行われる。パッシングポイントが少ない筑波サーキットではスタート位置、イコール予選結果が重要となる。

昨日確認していたリアサスペンションの仕様変更が狙い通りとなり、マシンの感触は良くなっていた。しかしドライコンディションでのテストが十分出来てはいないだけに予選中もより良いセットを求めてライダー、メカニックはベストを尽くす。そしてそれはカタチとなって現れた。

予選後半、新しいタイヤを装着した出口選手は徐々にペースを上げ、まさに予選終了ぎりぎりで57"388のベストラップをたたき出し、一気に8番手のポジションを獲得して見せた。


JSB1000クラス 出口選手は決勝7位を獲得!
昨年のベストリザルトを上回る順位で今シーズンの
開幕を飾る!!

 迎えた決勝日の朝、am8:45から20分間のウォームアップ走行が行なわれた。出口選手は7周目に57"984を記録するがその後、転倒を喫してしまう。幸いライダーには怪我もなく、マシンはメカニックによって修復され決勝へと向かう。

JSB1000決勝 周回数:30周
天気:曇り コースコンディション:ドライ

 決勝のスタート時刻は14:10。午前中は時折日も差していたが、午後になると雲は厚くなり、僅かに雨が降り出す場面もあった。路面を濡らすほどではなかったが、スタート時刻には急に気温が下がり出した。
 スタート良く1コーナーに入った出口選手だったが、オープニングラップは路面温度の低さにやや慎重に走行して13番手に下がる。低い路面温度の影響からか2周目に早くも優勝候補の#33伊藤選手が転倒、3周目には#64秋吉選手も転倒してしまう。出口選手はその中で2周目に10位に上がる。そして4周目には9位、5周目には8位、6周目には7位と次々と前を抜き続けポジションをアップさせる。さらには数周にわたり#51高橋選手の背後につけると、レース折り返しとなる15周目に出口選手は見事パスして6番手に浮上。その後は5位の#45武田選手を追うが、バックマーカーをかわしながらの走行となる。その間に迫ってきた#32新庄選手が25周目、出口選手の前に出る。マシンの違和感を感じ始めていた出口選手は残り5周を確実なポイント獲得の作戦を選び、そのまま7位でチェッカーを受けた。


JSB1000 #48  出口 修 選手

 結果には満足していませんが、新型マシンになって問題点を洗い出せた貴重なレースとなりました。反省ではなく、マシン作りの方向性に関するヒントを得る事が出来たテストと捉え、次戦に活かして結果につなげたいと思います。
現地まで応援に来ていただいた皆様、ありがとうございました。
次戦も、応援よろしくお願いします。


ST600 #33  深津拓真 選手

 昨年より確実にタイムアップ出来ましたが、決勝出場は果たせず残念な結果となってしまいました。しかし、新しい発見もあったので、引き続きトライしていきます。
応援していただいた方々、次はリベンジできるように頑張ります。
今回はありがとうございました。


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