MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦　第41回 MFJ グランプリ 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 スーパーバイクレース in 鈴鹿

今シーズン最終戦でJSB1000クラス決勝（レース2）出口選手は
レインコンディションの中、12位完走でポイントを獲得!

鈴鹿サーキット 東コース(1周:2.243km)
10/30(金) 合同スポーツ走行
10/31(土) 公式予選
11/ 1 (日) 決勝レース　　　　　　　　土日来場者数 23,000人

2009年の全日本ロードレース選手権シリーズも今回がついに最終戦。全日本では初開催となる鈴鹿サーキット 東ショートコースでのレース展開や各クラスのチャンピオン争い、そしてJSB1000クラスの決勝は2レース行われるなど見所が多い大会となった。

合同走行
天候：晴れ　コースコンディション：ドライ

10月末とは思えない陽気の中、各クラスとも午前と午後に1回ずつの走行を行った。１周僅か2.24kmのショートコースで各ライダーは超激戦を予感させる僅差のベストラップを刻む。

<JSB1000> #48 出口選手
午前の走行を真っ先にコースインした出口選手は数回のピットインをしながら周回を重ね、ベストタイム51"288を残す。午後は徐々にタイムを縮めて終盤に51"101とタイムを更新した。総合順位は出走24台中10番手ながらトップの#5秋吉選手との差は0.7秒と僅かだった。

<ST600> #11 寺本選手
寺本選手は1週間前の事前テストで転倒、負傷してしまう。十分なテストが出来なかった遅れを取り戻すべく精力的にセットアップを進める。54"769の午前のベストタイムから午後は54"007へとタイムアップしたが25台の出走台数中、総合16番手となる。トップタイムは53"356。その差0.65秒の寺本選手との間に14人が名をつらね、0.1秒で3番手以上も順位が変わる僅差の争いにテストで遅れた影響は否めなかった。

予選
天候：晴れ　コースコンディション：ドライ

<ST600> #11 寺本選手
出走25台が21の決勝グリッドを争う予選は大激戦の予想が現実となった。昨日は15人が53秒台に並んだがこの予選では19人に増え、唯一52秒台に入れたトップから21番手までの差は1秒足らずだった。その中に入るべく昨日とはセットアップを変更して挑んだ寺本選手だったがチャタリングに悩まされ、チームもピット作業で最善を尽くすが35分の限られた時間の中では大幅な改善には及ばない。それでも信条の侍魂で気迫の走りを続けた寺本選手だったが、グリッドを獲得するにはあと一歩タイムが届かず23番手の悔しい結果となった。

<JSB1000> #48 出口選手
　予選はノックアウト方式が採用されるが決勝2レースの開催に伴い、通常とは少し異なるスターティンググリッドの決め方となる。まずは全車が参加する30分のQ1の順位が、そのまま明日のレース1のグリッドとなる。Q1の上位18台が続く15分間のQ2に進出してQ3に残る上位12台を争う。最後に15分で行われるQ3の順位でレース2の1~12番手までのグリッドを確定する。Q2の13位~18位のライダーはその順位がレース2のグリッドとなり、Q1の19位～21位のライダーはレース1、2ともその順位がグリッドとなる。決勝グリッドは21台だが出走台数は25台の為、4台は決勝に進めない。
　午後12時5分、Q1がスタートした。出口選手は5周目に51"314を記録して12番手につけレース1の12番グリッドを獲得した。続くQ2も12番手でQ3進出圏内にいたが終盤#44児玉選手が51"307のタイムで12番手に浮上、13番手となった出口選手もタイヤを交換してアタックを試みる。そして終了間際のラストラップ51"310を刻むが僅か1000分の3秒届かずレース2の13番グリッドが確定した。

<JSB1000> #48 出口選手
レース1決勝結果：9周目リタイア
天候：晴れ　コースコンディション：ドライ

天気予報は午後から雨となっていたが、ほぼ正午にスタートしたレース1ではまだ晴れていた。出口選手は12番グリッドからスタート、1周目を13位で通過したが先頭までがほぼ１つの集団状態。2周目には#22浜口選手をパスしてポジションアップする。3周目に先頭2台が少し離れたが、後続はまだ集団にちかい状態の中で予選タイムを上回る50"942をマークした。しかし7周目にタイムが落ち始め8周目には大きくペースダウンする。マシントラブルによりレースを終えざるを得なくなった出口選手は残念ながらピットへと戻る。

レース2決勝結果：12位
天候：雨　　 コースコンディション：ウエット
午後1時30分頃からは雨が降り始め、チームはレース1のトラブルの対処とともにウエットレースの準備を急いで整える。急な路面コンディションの変化により、スタート進行前に5分間のフリー走行時間が設けられた。出口選手も走行して路面状況を把握しながらマシントラブルが直っている事を確認した。スタート直前のウォームアップ走行で1台のマシンからオイルが出た事でコース清掃が行われスタートは一旦仕切り直しとなった後、いよいよレース2がスタート。13番グリッドスタートの出口選手は12位でオープニングラップを通過した。レース1がリタイヤに終わった事もあり、今シーズンのまさに最終レースのこの決勝は是が非でも完走してポイントを獲得したいところ。しかし路面は転倒のリスクも高いウエットという難しい状況を出口選手は高い集中力で懸命にライディングして20周のレースを12位で完走、12ポイントを獲得した。第4戦の菅生大会からJSB1000にクラス変更して岡山、もてぎ、そして鈴鹿と4大会連続のポイント獲得を果たした。

今シーズンを通してPLOT FARO PANTHERAにご協力、ご声援いただいた皆様に心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。