TOPレースレポート>2010.10.30~31 2010年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦 第42回 MFJ グランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿

2010年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦 第42回 MFJ グランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿


2010年 全日本ロードレース選手権 最終戦!!

三重県 鈴鹿サーキット(1周/5.821km)
10/29 (金) 特別スポーツ走行
10/30 (土) 公式予選
10/31 (日) 決勝               土日来場者数 18,000人


 今シーズンの最終戦が始まった。出口選手のエントリーするJSB1000クラスは日曜日に2レースが開催される。締めくくりに相応しい上位獲得とポイントランキングアップに向けて挑む。


10/29(金) フリー走行(A.R.T.合同走行)
天候:曇り コースコンディション:ドライ

 午前11時から始まった合同走行はJ-GP2クラスとの混走で行われ、台数は38台。新しい車体部品を装備して臨んだ出口選手だったが、スタート直後からマイナートラブルによって十分に走行出来ず、確認やセッティングを詰めることなく終える。その中でもタイムは2’11.188を残した。

 台風14号の接近による悪天候の予報から、明日の予選が走行不可能となった場合に備えて午後からの合同走行は急遽仮予選となった。天候次第では予選も行われるが、中止となった際にはこの走行の順位が予選結果となる。

 午後からの走行でセッティングを詰めて確認する予定であったが、仮予選となった事でタイムアタックすることになる。走行時間は40分。少しずつペースを上げた出口選手は4周目に2’09.582の好タイムを出す。さらなるタイムアップを狙ってアタックを続けるもクリアラップが取れなかったり赤旗中断によってタイムを縮めるには至らなかった。順位は4周目のタイムから7番手を獲得。新しいパーツの効果を出口選手が実感出来ただけに午前のトラブルが悔やまれるが、決勝に向けて期待の持てる初日となった。


10/30(土) 公式予選
天気:曇り コースコンディション:ドライ
 
 予想外に台風の影響もあまり無く、予定通り予選が行われた。
リザルトではドライコンディションと記載されたが、所々路面がぬれていてサーキットではウエット宣言が出る難しいコンディションの走行となった。

 今回の予選もノックアウト方式で行われたが、明日の決勝が2レース開催のため、Q1での結果が明日のレース1のグリットとなる。

 出口選手は予選開始後しばらく様子を見てドライタイヤでスタート。
走行を始めて4周目にフロントタイヤを換えて再びアタック開始。周回を重ねるごとにタイムアップしていき、ラストアタックで2’13.113を出して6番手を獲る。レース1は、6番グリットからのスタートが確定する。
 
 Q1上位24台で争われたQ2。15分間でのアタックとなる。
まだまだぬれている所も多く、難しいコンディションでの走行はかわらない。
慎重に調整をしながら周回を重ねる。ラストラップに2’12.241を出してQ1よりわずかにタイムアップ。8番手でQ3に進む。

 Q3はQ2上位12台でレース2のグリッドを賭けて15分間の戦いとなる。
前後新品タイヤに交換した出口選手は順調にタイムを縮めながら5周目に2’10.461の今日のベストラップを出し、このタイムで7番手を獲得。レース2は7番グリットからのスタートとなった。

10/31(日)

出口選手は左手を負傷しながらもレース1、2共にシングルフィニッシュを獲得し、ランキングアップしてシーズンの締めくくりを飾る!

 朝のウォームアップ走行では開始早々にセーフティカーの導入訓練が行なわれ出口選手は一旦ピットイン。解除となり再びコースに戻ってまもなくピットのモニターには2コーナーで転倒した出口選手の映像が映し出される。

この転倒で出口選手は左手と肋骨を骨折してしまう。出場を強く願う出口選手はドクターと話をし、左手を固定することで決勝出走が認められた。マシンには大きな損傷は無く、メカニックはすぐに修復して決勝に備えた。

JSB1000決勝レース1
 周回数:14周
天気:曇り コースコンディション:ドライ

午前11時ピットにいた全員が出口選手の完走を祈り、コースへと送り出す。
レース開始直前に他のマシンのトラブルによってスタートはディレイとなり予定から1周減算の14周でレースがスタート。6番グリッドに並ぶ出口選手は左手の負傷から普段のようにクラッチミート出来ずに出遅れ、さらにはブレーキングでも力が入らずコースアウトして順位を下げ11位で2周目に入る。しかしここから怪我を感じさせない追い上げを開始する。2周目に#51高橋選手、3周目に#32今野選手、5周目に#01芹沢選手を連続で抜いて8位にポジションアップ。前を行く#54武田選手を2秒差以内で追いかける。9周目、3位走行中の#1中須賀選手の転倒で順位は7位に上がり、僅かずつだが#54との差を詰めていったが14周を走り切りチェッカーとなった。完走さえも危ぶまれる怪我を負いながら、追い上げのレースを見せた出口選手がピットに戻ると全員が拍手で迎え入れた。

#48 出口選手 レース1は7位獲得!


JSB1000決勝レース2 周回数:15周
天気:雨 コースコンディション:ウエット

 レース2のスタート約1時間前から雨が降り出した。コースは完全にぬれレインタイヤでのウエットレースとなった。7番グリッドからスタートした出口選手はそのままの順位で2周目に入る。#51高橋選手、#01芹沢選手がすぐ後に続く。#51は次第に離れ、出口選手と#01で7位争いが数周続く。この週末、フルウエットの走行は無くセッティングも十分ではないが、ライダーがマシンコントロールでカバーしようにも怪我の影響から思うようにライディングも出来ず、6周目に先行を許す事となる。降り続く雨の中で出口選手は残りの周回を自分の体とも戦いながら気持ちで走り抜き、ゴールラインでは僅か0.16秒差で8位を死守して今年最後のレースを完走した。

#48 出口選手 レース2を8位完走!

今日の2レースの結果から今シーズンのシリーズランキングが確定した。

2010 全日本ロードレース選手権 最終ポイントランキング


JSB1000クラス
チームランキング   :
PLOT PANTHERA 7位
ライダーランキング : 出口 修 選手       7位

今シーズン PLOT PANTHERAチーム、ライダーを
応援いただいた皆様、本当にありがとうございました。


JSB1000 #48  出口 修 選手
 
 先ずは、今シーズンもたくさんの応援有り難うございました。
最終戦の鈴鹿に向けてマシンの仕上がりは良くなっていましたが、決勝日の朝フリーで転倒して手と肋骨を骨折してしまいました。ドクターストップは免れたものの満足にマシンを操れず、マシン本来のポテンシャルを発揮しきれませんでした。スポンサー様はじめファンの方々、チームスタッフの皆さんには申し訳なく思っています。レースは終わりましたが、今日からまた新たな気持ちで毎日生活して行きたいと思います。

温かい声援有り難うございました。


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